BSAC DIVING SCHOOL BIG BLUE

Jacques Mayolを惜しんで++

映画グランブルーやビッグブルーの主人公のモデルとなった、ジャック・マイヨール氏が2001年12月23日イタリアのエルバ島の自宅で亡くなりました。
享年74歳でした。ここ数か月間、気分が落ち込みがちで、友人に「孤独を感じる」などと打ち明けており、遺書には「人生の挑戦という目標が消失した」とあり、また 遺体を火葬にし、遺灰はモンテクリスト島の周囲に散布してほしいと書かれていたそうです。
精神科医によると、彼は老人に非常に多い老人性うつ病の疑いがあるとの事です。
フランスのジャック・シラク大統領からのメッセージがマスメデイアで流れました。
Le president de la Republique Jacques Chirac a rendu hommage a son ''talent exceptionnel'': il ''restera pour la generation Grand Bleu comme le symbole d'une quete d'absolu, d'equilibre, d'eternite''
(シラク大統領のコメント:ジャックマイヨールは、グランブルーのシンボル的存在であり、偉大な才能は永遠に記憶されます。)

私とJacques Mayolと++

私が実在の男ジャックマイヨールと始めてあったのは、7年前の鹿児島県トカラ列島の仲の島であった、 左上の写真がその時一緒に撮ったカット。
背筋のピント伸びたやさしい瞳をした初老の紳士、映画の通り陸上ではぎごちなく歩き、はっきりとしゃべる人だった。
人口160名しかいない島には小さな入り江があって昔、船着場に使っていた 壊れかけた防波堤があり、彼はここで毎日、海に入っていた、と言うより海と遊んでいた。海に入る時、 私がジャイアントストライドエントリーでバシャンと飛び込んだら、 彼は音を立てずにスルッと静かに海に入って来た。放たれたイルカの如く溶け込んでいた海に・・・。
最後に会ったのは、1999年にイタリア・サルディニア島で開かれた、アプネア(素もぐりの)世界大会でも一緒になりました。
右下はその時のカットです。
テレビ局に頼まれて、彼の水中ヨガのシーンをカメラで撮る事になりました。 なんと彼はフィンもはかずに8Kもウエイトを付け、入水してしまいました。 それじゃ浮上出来ないだろうと思ったら、やっぱり、でもこれは内緒の話です。
ちなみにこの時の映像はまだ、放映されていません。いずれ放映される事があるかも?




イルカとテレパシーで会話し、誰よりも深く潜り、誰よりも海を愛したJacques Mayolの悲報を聞いて 戸惑った。なぜ、海を愛するものは決して海で死んではならないと・・・。
彼は亡くなったのではなく陸上から、すべての事から開放されクラウン(イルカの友達) と共に海に本当に還って行った。

今、彼の教え(Homo Delphinus)に続いている人たちが世界中に大勢いる。
そして、彼はいつまでも、その人達の心の中で伝説になり生き続けていくのだと・・・。

BIG BLUE 代表 藤原 淳
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